16世紀のブラジルはポルトガルの支配下に置かれており、多くの黒人奴隷が労働力としてアフリカからブラジル北西部・バイアの港につれてこられました。奴隷達と共に西アフリカの文化が流入し、この中にカポエィラの原型と思われるアフリカの土着格闘技がありました。奴隷達は支配者の不当な暴力から身を守るべく、この土着格闘技を身につけるようになります。格闘技の練習を支配者に発見されると即死刑となった奴隷達は、音楽にあわせダンスにカモフラージュしながら練習するようになりました。この格闘技が元になり、カポエィラができたといわれています。
そのため、カポエィラは格闘技・武道でありながら、音楽・ダンスの要素を多く含むようになりました。
 
1888年の奴隷制廃止を経て、1937年にカポエィラは合法となり、その後、カポエィラ・ヘジォナウというスタイルを確立した歴史的人物メストレ・ビンバ(本名はManoel dos Reis Machado)により、ブラジルの国技的スポーツとして、急速に発展を遂げます。
 
カポエィラの特徴と言えば、華麗でアクロバティックな技の数々と、格闘技でありながら、ダンスのようにお互いに歯車のように動きを噛み合わせて闘う事、そして必ず独特の音楽とともに、リズムに乗りながら闘い、歌う事です。カポエィラを知らない・見た事ないという人でもその技術はきっとどこかで目にしているはずです。ゲーム、映画はもちろん、ストリートダンスの中にも取り入れられています。さらに、ダンス界や演劇界などにもカポエィラは影響を与えており、各界のプロアーティストが、新しい創作活動のために、カポエィラを取り入れています。
 
もちろん、カポエィラは老若男女が楽しめるスポーツでもあります。現在は人気スポーツとして進化し、プロの世界に受け入れられる存在でありながら、老若男女を問わず多くの人々に楽しまれています。

情報提供:NPOカポエィラテンポ
詳しくは↓
http://capoeira.room.ne.jp


NPOカポエィラ・テンポは、ブラジルの伝統芸能でありスポーツであるカポエィラを日本において普及・発展させ、カポエィラを通じて広く一般の人々の日伯交流を推進するとともに、カポエィラを通じた国際理解活動・青少年育成・地域活動の活性化により多くの方々の健全な心身育成を目的としている団体です。ブラジルで指導員の資格を得た須田竜太氏(新宿区スポーツ指導者バンク登録人材)と塩見正太郎氏が中心となり、カポエィラの基本や、その独特の技の数々や駆け引き、また、楽器や歌を教えています。最近は女性も多いということです。

 




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