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私的グァテマラ、ベリーズ、メキシコ旅行記
ベリーズはガリフナと呼ばれるカリブ系黒人をはじめとする黒人と先住民インディへナ、中国人達で構成されているがもう圧倒的に黒人たちの国だ。グァテマラとは対照的にインディへナ系の人々はあまり目立たない。

グァテマラとの国境からベリーズシティ行きのバスがあるが途中すぐに降りてシュウナントニッチと呼ばれるマヤ遺跡に立ち寄った。

川を「渡し」で越えるとだらだらとした何だかだらしない坂が続いている。そこへちょうどジープが通りかかったのでヒッチハイクの合図をしたらOKの返事。そうここはイギリスの植民地だったから食べ物の期待は最初からあきらめていたがヒッチハイク文化が引き継がれているのは良きことかなと感心した。

 

シュウナントニッチの遺跡はきれいに整備されているし、今も発掘が進んでいる。でもティカール遺跡を見た後では色あせて見える。そういえばそこにあったなあぐらいの印象しか残らない。専門家じゃない人間なんてまあそんなもんでしょう。いい加減なもんだ。

本当はここベリーズにはカラコルという、ティカールに匹敵するか、もしかしたらそれ以上の規模と推測されるマヤ遺跡が眠っている。一人で行くには車をチャーターして行かなければとてもいけない。実は頑張って行こうかどうか迷ったがティカールを見てマヤシリーズは満足していたので今回はスキップする事にした。

ということでベリーズシティにあっという間に着いてしまった。元々ベリーズという国はとても小さな国だ。一寝入りしている内にメキシコに着いてしまったら大変だ。それでは何のために観光ビザを取ってまでして来たのか分かったものではない。

ベリーズシティは怪しい雰囲気があった。着いた日がちょうど祭日ということもこともあって商店、レストランなど店という店が閉まっていて初めはゴーストタウンなのかと勘違いしてしまったぐらいだ。町の中心近くでは目がちょっといってしまっている若者達が何をするでもなくふらふらしている。翌日、商店が開いてからはそれほど違和感がなかったが最初の印象はやはりぬぐい去れない。

あまり落ち着くところでもないのですぐにキーカーカーという小さな島にモーターボートで行ってみた。ここキーカーカーは東京のベリーズ領事館の人に是非訪れてみてくださいと薦められたリゾートだ。

キーカーカーはとても小さな島だ。この島には普通の車が走っていない。この島唯一の車はゴルフカートだ。島のメインストリートでチョロチョロ走ってる。

私はこの島の南端にあるコテージでのんびり過ごした。とにかく何にもないところなので日本から持ってきた小説とこちらのビールが心にしみる。

この島のビーチは北の先端にある?と言われている。行ってみたら板敷きの桟橋が何と30メートルぐらいあって、果たしてそこには子持ちシシャモのように横たわる観光客の姿があった。あれ、ここには砂浜も無い。つまりこの島でビーチリゾートを堪能しようなんて考えてはいけないのです。

ということでシュノーケリングをする事にした。ところがやはり変な気候の関係かシュノーケリングをしているとあのジョーズの親戚達がうようよ泳いでいるではないか。2メートルぐらいはあろうかというほどの本当に歯が丈夫そうな鮫が目の前を通り過ぎて行く。別に食いつかれる事は無かったがこういう状況は別に問題のない普通の状況なのでしょうか?どなたか詳しい方教えてください。

それでもキーカーカーはとても印象深い。ここの良さは、とにかく何にもないところ。太陽と海と海の男とそしてちょっとの退屈、キーカーカーは自分と向き合う時間をたっぷりと旅人に与えてくれる。

ここにいたとき書かれた日記を開いてみた。

『人は非日常を求めて旅に出る。その究極の姿を探しに地の果てまでも今では気軽に行けてしまう。でもどんなに地の果てまで行こうとも決して変わらないものがあることに、ある日人は気付きます。それはどこへ行こうとも何をしようとどこまでも引きずり続ける自分という人間にです。

外に出ると自分が変われるなんてただ背伸びをしているだけ、旅の恥は掻き捨てなんて言葉も自分という人間の一部が一時的に解放されただけ、旅に出るとその人の本来の姿がよく分かってくる。

いろいろな風景いろんな人々を見るために旅に出るとか人は言うけれど、でも本当はみな自分を探しに旅に出るのです。そしていろいろな風景、人々を見るうちにある想いがよぎるようになります。

違う人、違う風景、違う考え、違う世界、みんな違うからこそ同じなんだ。』

ベリーズシティーに戻ってからやはりこの町に何の魅力を感じなくてすぐメキシコのユカタンを目指す決意をした。ベリーズシティーからバスで5時間もあればメキシコとの国境の町コロザルに着いてしまう。メキシコ国境の町はチェトゥマルというがユカタンへの中継地点という色彩ばかりが濃い。ここからカンクンへ抜けて行くか、メリダへ抜けていくか選ばなければならないが私は一人旅。迷わずメリダ行きのバスに乗り込んだ。

ところでメキシコのバスはすこぶる良い。日本の観光バスに乗っているようなもんだ。道も綺麗に舗装されてとても快適だ。かつて旅行者がメキシコの悪路に苦労していた時代があった。今の旅行者にとってそんなことは知る由もないだろう。

 


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